所在地:埼玉県所沢市
職業:建築資材販売会社経営
年齢:55歳
家族:母親
物件種別:戸建
残債:3,390万円
売却価格:1,150万円
埼玉県所沢市で建設資材会社を経営していたTさん。折からの不況により売上減少に加え、取引先から売掛金回収できなくなり、取引先と共に連鎖倒産してしまいました。Tさんのご自宅は1階が店舗兼事務所、2階にお母さまと二人暮らしという物件でした。事業資金として借りていたお金の返済が出来なくなり、ご自宅部分も一緒に売却する必要がありました。当協会にご連絡いただいた時には既に自己破産に向けて弁護士に依頼していましたが、任意売却で少しでも引っ越し費用を確保したいとご相談いただきました。
自宅を所有したまま自己破産すると予納金が必要となり、自己破産費用が高額になってしまうため、担当弁護士と協議し、破産手続きを任意売却成立後まで待ってもらうこととしました。Tさんのご自宅は駅からも遠く、一般広告で購入者を探しても見つからなかったため、隣接の印刷工場の社長へ駐車場として購入してもらえないか打診しました。社長からは「金額しだい」との返答をいただけたため、債権者に対して市場性が低く、隣地所有者が購入するしかないと説得を続けました。その結果、印刷工場の社長から提示された金額で了承が得られたので売却に至りました。
売却先が決定したら次は引っ越し費用の確保です。債権者は全部で3社いましたが、「何の責任も無い年老いたお母さまの為になんとか再出発費用を控除してもらいたい」と書面でお願いしたところ、通常以上の金額を認めてもらうことができました。また、印刷会社の社長にも頼み込み、気持ちばかりですが、売買金額とは別に再出発費用を出していただけました。現在、Tさんの元自宅兼事務所は印刷会社の駐車場として利用されています。
Tさんのお母さまより、「再出発費用を確保していただいて本当に助かりました」とのお言葉をいただきました。
Tさんのケースでは、通常認められることの無い引っ越し費用と、購入者から売買代金とは別に再出発費用を出していただけました。そのため、任意売却後の引っ越しや生活再建もスムーズに進んでいます。何より、お母さまに喜んでいただけて良かったです。
似た事例を見る:埼玉 引越し代 所沢市 自己破産
似たカテゴリ:
法人倒産/事業失敗
相談内容: 脱サラして家業を継ぐために事業融資を受けていたAさん。体調不良も重なり、仕事はうまく行かず、事業融資の返済は滞ってしまいました。住宅ローンの滞納が続き期限の利益の喪失の通知が届いて…詳細の成功事例
相談内容: 娘さん二人から親の家を買い取るにはと相談頂きました。75歳になる高齢な父親の事業が立ち行かなくなたため会社・個人とも債務整理を行いたい。父⇒娘の売買希望。家族の思い出の家を親子間売…詳細の成功事例
相談内容: 東京都港区のIさんは輸入卸業を営まれている社長さんでした。新型コロナウィルスの影響も相まって、仕入れ業者が連鎖的に支払いが滞り、自身も支払いができなくなってしまったそうです。仕入れ…詳細の成功事例