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最終更新日: 2026年2月2日
目次
「家を売りたいけれど、ローンの残高が気になって踏み切れない」。そう悩む方の多くが直面するのが「オーバーローン」という壁です。まずは、この言葉の定義を正しく理解することから始めましょう。
オーバーローンには、大きく分けて「家を買う時」と「家を売る時」の2つの意味があります。今回の記事では、あなたが今まさに直面している「売却時の問題(家を売っても借金が残ってしまう状態)」に焦点を当てて解説します。
なぜオーバーローンだと問題なのか。それは、住宅ローンが残っている家には金融機関の「抵当権」が付いており、これを抹消しない限り、原則として家を売ることができないからです。この仕組みを理解していないと、売却計画が根本から崩れてしまう可能性があります。
まず、「購入時」のオーバーローンについて触れておきましょう。これは、物件価格だけでなく、仲介手数料や登記費用などの諸費用まで含めて、物件価格以上の金額を借り入れることを指します。いわゆる「フルローン」や「頭金なし」での購入がこれに当たり、あなたが10年前に契約した形もこちらに近いかもしれません。
一方、今回問題となる「売却時」のオーバーローンは意味が全く異なります。これは、「現在の家の市場価値(売れる金額)」よりも「住宅ローンの残高」の方が多い状態を指します。 例えば、ローンの残りが3,200万円あるのに、今の相場で売っても2,800万円にしかならない場合、家という資産価値よりも負債の方が400万円多いことになります。この「資産価値<負債」の状態こそが、売却を難しくしている原因です。
では、なぜ残債の方が多いと売れないのでしょうか。それは、銀行が設定している「抵当権」が関係しています。抵当権とは、万が一返済が滞った際に銀行が家を差し押さえて競売にかける権利のことです。
通常の売却手続きでは、家を売った代金でローンを全額返済し、この抵当権を「抹消」して初めて、買主に家の所有権を渡すことができます。銀行は、ローンが1円でも残っている限り、抵当権の抹消には応じてくれません。 つまり、オーバーローン状態で家を売るためには、売却代金だけでは足りない「不足分(残債と売却額の差額)」を何らかの方法で用意し、完済しなければならないのです。これが、オーバーローンの家を売る際の最大のハードルとなります。
「差額を用意できなければ、一生この家に住み続けるしかないのか?」と絶望する必要はありません。オーバーローン状態であっても、家を売却する方法は主に3つ存在します。
重要なのは、現在のあなたの「貯蓄額」や「今後の収入の見通し」、連れ「次の生活をどうしたいか」によって選ぶべき手段が変わるということです。それぞれの方法を具体的に見ていきましょう。
最もシンプルで、かつ理想的な解決策がこれです。家を売却して得たお金で足りない分を、手持ちの貯金から現金で支払う方法です。 例えば、ローン残債が3,200万円で、家が2,800万円で売れた場合、不足する400万円を貯金から出し、合計3,200万円にして銀行へ返済します。
この方法のメリットは、手続きがスムーズで、信用情報に傷がつかないため、次の住宅ローン審査やクレジットカード利用に全く影響がないことです。 しかし、教育費がかさむ子育て世代にとって、数百万円単位の現金を一気に失うリスクは計り知れません。「売ることはできたが、その後の生活費や教育資金が底をついた」となっては本末転倒ですので、慎重な判断が必要です。
「貯金は残しておきたい、あるいは足りないが、どうしても住み替えたい」という場合に検討するのが「住み替えローン」です。これは、新居の購入資金と、今の家の売却で返しきれなかった残債(消せなかった借金)を合算して、一本の新しいローンとして借り入れる方法です。
手元に現金がなくても住み替えが実現できるのが最大のメリットですが、その分、借入総額は大きくなります。そのため、銀行の審査は非常に厳しくなります。年齢や年収はもちろん、勤続年数や職種などの属性が細かくチェックされます。 現在42歳という年齢や、将来の金利上昇リスクを考えると、安易に借入額を増やすことは慎重になるべきですが、安定した収入があるなら選択肢の一つになります。
「自己資金で差額を埋められない」「住み替えローンの審査にも通らない」、そして「毎月の返済自体が苦しくなってきた」。このように八方塞がりになってしまった場合に有効な手段が「任意売却(にんにばいきゃく)」です。
通常、完済しなければ抵当権は外れませんが、任意売却では専門家を通じて金融機関と交渉し、「ローンが残ってしまうことを承諾してもらった上で、抵当権を解除して売却する」ことが可能です。 信用情報機関に事故情報(ブラックリスト)が登録されるデメリットはありますが、競売による強制的な売却を回避し、市場価格に近い金額で売れるため、残る借金を最小限に抑えることができます。生活を再建するための現実的な「撤退戦」と言えます。
オーバーローン状態の家を売るということは、本質的には「借金のカタがついている家を、借金より安い値段で処理する」という難しい調整を意味します。ここで、改めて売却に向けた現実的なアプローチと、支払いが困難な場合の着地点について整理します。
物理的にローンを完済して売るためには、本来2,800万円の価値しかない家を、残債と同額の3,200万円で買ってくれる人を探す必要があります。しかし、一般市場の赤の他人が、相場より400万円も高い物件をわざわざ選ぶ理由はありません。この方法は現実的ではないと言えます。
唯一の可能性として、「親族間売買」があります。親や兄弟など、あなたの事情を理解し支援してくれる身内であれば、相場より高い金額であっても購入してくれるかもしれません。これは解決への近道となりますので、協力者がいないか検討する価値はあります。
もし親族の協力も得られず、自己資金もなく、毎月の支払いも困難な場合、金融機関は最終的に「競売」という法的手続きを取らざるを得なくなります。競売になれば、市場価格の5〜7割程度で叩き売られ、多額の借金が残ります。 そうなる前に、競売よりも高く売れる可能性が高い「任意売却」を選択してください。 売却後に残ってしまったオーバーローン部分(残債)については、リスケジュールを行ったり、弁護士と連携して法的手続き(自己破産や個人再生)を行ったりと、あなたの生活を守るための解決策をご提案いたします。
「早く売って楽になりたい」と焦るあまり、見切り発車で売却活動を始めると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。特にオーバーローンの場合は金銭的な余裕がないため、ひとつのミスが命取りになりかねません。事前に知っておくべきリスクを確認しましょう。
住み替えを行う場合、売却と購入のタイミング調整は非常にシビアです。 新居を先に買う「買い先行」の場合、今の家が想定通りに売れないと、一時的に2つの家のローンを払う「ダブルローン」状態に陥ります。オーバーローンで悩んでいる状態で、2重の支払いは家計破綻に直結します。
逆に、今の家を先に売る「売り先行」の場合、資金計画は確定しやすいですが、引き渡しまでに新居が見つからなければ、仮住まいへの引越しが必要になります。敷金・礼金や引越し費用が2回分かかるため、手元資金が少ない場合には大きな痛手となります。どちらを選ぶにせよ、余裕を持ったスケジュールと資金計画が不可欠です。
最も恐ろしいのは、売却活動中に時間切れとなり「競売」になってしまうことです。 オーバーローンの場合、少しでも残債を減らしたい一心で、「相場より高い価格」で売りに出し続けてしまうケースがよくあります。しかし、適正価格とかけ離れた家は、何ヶ月経っても売れません。
そうこうしている間にローンの滞納が始まったり、長引いたりすると、銀行は「回収の見込みなし」と判断し、競売の手続きを開始します。一度競売の開始決定がなされると、任意売却への切り替えも時間との戦いになります。「高く売りたい」という希望と「確実に売れる価格」のバランスを見誤らないことが、最悪の事態を避ける鍵となります。
オーバーローンの解消には、単なる売却活動だけでなく、金融機関との折衝や法的な知識が不可欠です。自己判断で動くと、二重ローンや競売といった最悪の事態を招くリスクがあります。
「売却しても借金が残ってしまう」「どうすれば生活を立て直せるかわからない」といった悩みをお持ちなら、手遅れになる前に一般社団法人全国任意売却協会へご相談ください。
当協会は、オーバーローン物件の解決実績が豊富なプロ集団です。ご相談者様の家計状況や将来の希望を丁寧にヒアリングし、任意売却を含めた最適な生活再建プランを一緒に考えさせていただきます。
相談の際はフリーダイヤル 0120-963-281(クロウサルニンバイ) へお電話下さい。
メール・LINEによるご相談は24時間受け付けています。お電話が難しい場合は無料相談フォーム、または公式LINEアカウントにてお気軽にお悩みをご相談下さい。ご相談内容は秘密厳守いたします。
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任意売却取扱主任者/宅地建物取引士 賃貸から売買まで不動産業務を多岐にわたり経験してきました。その中で任意売却に悩まれている方のお力になれたらと自ら志願して全任協にて従事しております。ご不安ばかりで相談することにも躊躇するかもしれませんが、私たちが不安を取り除き新しい人生のスタートを切れるようにお手伝いさせていただきます。ご相談から売却終了後のサポートまでさせていただきます。お気軽にご相談ください。
協会には離婚を理由にしたご相談も多くいただき解決させていただいています。特に離婚時、離婚後はお2人では話したくない、話が進まないなどもあり第3者が入る事でお話が進めやすくなることも多々あります。全任協フリーダイヤル0120-963-281(クロウサルニンバイ)の無料相談か無料メール相談へご連絡下さい。
離婚をきっかけに、住宅ローンの問題を抱えてしまった方、母子家庭/父子家庭で住宅ローンの支払いを困窮されていた方など、 「自分と同じような状況の人はどのようにして解決したの?」、「こんなに住宅ローンが残っているけど売却できるの?」といった質問がよくございます。それぞれの状況によって問題や解決方法は異なります。事例の一部をご紹介します。
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